コレクション: 食卓に寄り添う日本酒 ─ 普通酒と本醸造を味わう

普通酒と本醸造酒の違い

日本酒は大きく「特定名称酒」と「普通酒」に分類されます。
本醸造酒は「特定名称酒」に含まれ、精米歩合70％以下の米を使い、醸造アルコールの添加も白米重量の10％以内と定められています。一方、普通酒には明確な精米歩合や添加物の制限がなく、糖類や酸味料を加えることも可能です。

そのため、一般的に本醸造酒は「品質管理の行き届いた高品質な日常酒」、普通酒は「コスト重視の親しみやすい大衆酒」とされます。ただし、どちらも日々の晩酌を支える存在として、多くの人に愛されています。

普通酒の特徴

普通酒は、クセが少なく飲みやすい味わいが魅力です。吟醸酒のような華やかな香りは控えめですが、すっきりとした口当たりと適度なコクがあり、幅広い層に親しまれています。

特に燗酒に適しており、人肌燗や熱燗にすると香りが立ち、まろやかな旨味が楽しめます。居酒屋で提供される熱燗の多くが普通酒であることからも、その親しみやすさがうかがえます。日常的な晩酌に最適で、家庭料理と気軽に合わせられる“身近な日本酒”です。

本醸造酒の特徴

本醸造酒は、精米歩合70％以下の米と米麹、水に加え、少量の醸造アルコールを使用して造られます。アルコール添加により香味が整い、すっきりとしたキレのある飲み口に仕上がるのが特徴です。

純米酒と比べると軽快で淡麗なタイプが多く、食事との相性も抜群。冷やしても燗にしても楽しめる柔軟さがあり、日常的な晩酌酒として人気があります。香りは控えめでクセが少ないため、幅広い料理に合わせやすいのも大きな魅力です。