果実と酒の宝庫!福島県のおすすめリキュール造りをしている酒蔵まとめ【2025年版】

果実と酒の宝庫!福島県のおすすめリキュール造りをしている酒蔵まとめ【2025年版】

福島県には約60の酒蔵が存在し、その多くが日本酒だけでなく、果実や乳製品など地元の素材を活かしたリキュール造りにも取り組んでいます。以下に、代表的な酒蔵とそのリキュール商品を紹介します。

末廣酒造(会津若松市)

創業1850年の老舗・末廣酒造は、地元の特産品「高田梅」を使用した梅酒を製造しています。この梅は果肉が厚く、希少価値の高い大型梅で、焼酎にじっくり1年間漬け込まれ、酸味と旨味が凝縮された一品に仕上がっています。瓶内に梅の実がそのまま入っており、食感も楽しめます。

仁井田本家(郡山市田村町)

「にいだしぜんしゅ」で知られる仁井田本家は、自然農法と無添加を徹底した梅酒を手がけています。自家栽培の有機梅を純米酒で漬け込み、甘みは甘酒から造った甘味料である糀糖のみで仕上げた梅酒は、自然の甘さと爽やかな酸味が特徴。白砂糖不使用で健康志向の消費者から高く評価されており、自然食品店やオンラインショップで販売されています。

曙酒造(会津坂下町)

曙酒造は、日本酒「天明」の蔵元として有名ですが、ヨーグルトリキュール「Snowdrop(スノードロップ)」も全国的に知られています。会津中央乳業の生乳100%ヨーグルトと日本酒をブレンドしたこの商品は、「まるで飲むヨーグルトのよう」と言われていて、女性や若者を中心に人気があります。

笹の川酒造(郡山市)

1765年創業の笹の川酒造は、日本酒だけでなく、焼酎・ウイスキーも手がける酒蔵です。リキュール分野では、「風雲月露」という10年以上熟成の梅酒を展開。さらに自社製ウイスキーとブレンドし、バーボン樽で追熟させるなど、贅沢で深みある味わいを追求しています。甘さ控えめで大人の嗜みにぴったりの逸品です。

ほまれ酒造(喜多方市)

「会津ほまれ」で有名なほまれ酒造は、長期熟成梅酒のほか、地元産の果実と日本酒を組み合わせた「果実にごり酒」シリーズを展開。果物だけでなく、チョコレートのにごり酒もあり、若年層や女性からの人気があります。見た目も可愛らしく、ギフトにも向いています。

大和川酒造店(喜多方市)

「夜ぐると」は大和川酒造のヨーグルト酒。濃厚な生乳ヨーグルトに純米酒と蜂蜜をブレンドしたまろやかな味わいが特徴です。また、桃リキュール「桃の涙」は震災時に出荷できなかった桃を背景に開発された復興のシンボルとも言える商品。どちらも地元企業との連携で生まれた、福島ならではのストーリー性あるリキュールです。

奥の松酒造(二本松市)

300年以上の歴史を持つ奥の松酒造は、「奥の松梅酒」や「梅とろ」など、日本酒と梅を融合させたリキュールを展開しています。アルコール度数を低く抑え、時間をかけて梅の旨味を引き出す独自製法が特徴で、芳醇でまろやかな味わいが楽しめます。


福島の強みを浮き彫りに

福島県は東北地方で最多クラスの酒蔵数を誇り、その多くがリキュール製造にも熱心です。高品質な日本酒ブランドと相まって、福島産リキュールは市場でも高い信頼を築いています。

リキュールの素材は桃・苺・ゆず・ヨーグルト・蜂蜜などバリエーション豊富で、それぞれ地元産のものを使用。地域の背景やストーリーを生かした商品が多く、消費者の心をつかんでいます。

また、福島市が導入した「福島フルーツ盆地酒特区」のように、果実酒づくりを地域全体で支援する施策も他県にはない特徴です。震災復興をテーマに果樹農家と連携し、商品開発を行う蔵も多く、地域との結びつきが深いのも魅力です。

おしゃれなボトルデザインや物語性豊かな商品は、若者や女性に人気でギフトやお土産にも好評です。観光プロモーションにも活用され、「地元の魅力をお酒で伝える」文化として今後もさらなる発展が期待されています。

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