【保存版】福島県・会津の日本酒ファンが惚れ込む!地元限定の隠れ銘酒とは?

【保存版】福島県・会津の日本酒ファンが惚れ込む!地元限定の隠れ銘酒とは?

福島県の地酒が今、注目される理由

9回連続金賞日本一 、 酒処としての実績

福島県は、全国屈指の「日本酒の名産地」として知られています。全国新酒鑑評会では、令和3酒造年度まで9回連続で金賞受賞数日本一という快挙を成し遂げており、その酒質の高さは、全国でも有名です。

会津盆地の恵まれた風土と仕込み水

福島県の中でも、特に酒造りが盛んな地域が「会津地方」です。越後山脈と奥羽山脈に囲まれた会津盆地は、冬の豪雪と夏の猛暑という大きな寒暖差に恵まれ、良質な米が育ちます。

また、この地域を流れる河川には雪解け水が豊富に供給され、軟水に分類されるやわらかい水質が特徴です。軟水は発酵が穏やかに進むため、まろやかでやさしい口当たりの日本酒を生み出します。

福島県オリジナルの酒米「夢の香」「福乃香」とは?

福島県では、酒造りに使う米にも独自のこだわりがあります。特に注目されているのが、県オリジナルの酒米「夢の香(ゆめのかおり)」と「福乃香(ふくのか)」です。

「夢の香」は、福島県が開発した酒造好適米で、フルーティーでふくよかな日本酒を造るのに適しています。一方、「福乃香」は15年の歳月をかけて開発され、山田錦を祖に持つ高品質な酒米です。粒が大きく、中心にある白い部分(心白)が出やすいため、雑味が少なく、透明感のある味わいが特徴です。


知る人ぞ知る!福島・会津の“地元限定”地酒

福島県の地酒の中には、現地でしか手に入らない“地元限定”の銘柄が数多く存在します。

小規模な酒蔵では、手作業で丁寧に仕込むことが多いため、出荷量が限られます。結果として、東京の大手酒販店などにはなかなか流通せず、まさに「知る人ぞ知る」存在となっています。そんな隠れた地元酒をいくつかご紹介します。

① 曙酒造「一生青春(いっしょうせいしゅん)」

「一生青春」は、福島県会津坂下町の曙酒造が「青春の心を持ち続ける」という思いを込めて醸す、地元限定の銘酒。全国区の「天明」誕生前から親しまれてきた地元酒で、華やかな吟醸香と滑らかな口当たり、米の旨みが調和する奥深い味わいが特長です。特別純米酒には地元産米「夢の香」を100%使用。福島県内の限られた店舗でのみ手に入る、まさに地元で人気のお酒です。

② 廣木酒造「泉川(いずみかわ)」

「泉川」は、銘酒「飛露喜」で全国に名を馳せた廣木酒造が、福島県内向けに限定醸造する地元銘柄です。雑味のないクリアな口当たりと、米の旨みをしっかり感じるなめらかな飲み心地が魅力で、地元の食卓に根付く味わいとして長年愛されています。県外には流通せず、県内でも限られた酒販店のみで扱われる地元で人気の酒として知られています。

③ 白井酒造「萬代芳(ばんだいほう)」

「萬代芳」は、会津美里町の小さな蔵・白井酒造が代々醸し続ける、地元会津で愛される代表銘柄。芳醇で華やかな香りと、米の旨みを活かした淡麗でやや辛口の味わいが特長です。全国新酒鑑評会での受賞歴もありながら、流通はほぼ地元限定。県外では入手困難な知る人ぞ知る地元人気酒として、根強い支持を集めています。

④ 花泉酒造「ロ万(ろまん)」

「ロ万」は、南会津の自然に囲まれた花泉酒造が地元米ともち米四段仕込みにこだわって造る、夢あふれる味わいの銘柄です。フルーティーな香りとやさしい甘み、しっかりしたコクが調和し、食中酒としても秀逸です。県内外の特約店限定で流通するため、一般流通ではなかなか見かけることのない地元密着型の人気酒です。


福島地酒の個性と、愛される理由

「雑味を抑え旨味を増やす」伝統と革新の技術力

福島の地酒が高く評価される背景には、「雑味を抑え旨味を増やす」独自の醸造技術があります。ここには福島が全国新酒鑑評会で金賞受賞数9回連続日本一を獲得した技術が生きています。

鑑評会に出品するお酒には、雑味のないクリアな酒質が求められます。福島の酒蔵は特にこの技術が優れており、出品酒だけでなく市販酒にも技術が反映されています。さらには雑味を抑えることで、フルーティーで米の甘さや旨味を活かした芳醇旨口な味わいがさらに際立つのです。

一方で、伝統的な製法である山廃仕込みや生もと仕込みを守る蔵もあれば、白麹や花酵母を使った革新的なアプローチに挑戦する蔵もあります。技術の幅広さが、福島の地酒に多様な個性をもたらしているのです。

食中酒としての実力と地元での晩酌文化

福島の地酒は、食事と一緒に楽しむ“食中酒”としての評価も高いです。日本酒自体の味が濃すぎず、しっかりと米の旨味が感じられるため、食事全般に合わせやすいのが特徴です。

地元では、日常的に晩酌に日本酒を楽しむ文化が根付いており、スーパーや酒屋でも地元銘柄が多く並びます。喜多方では「会津ほまれ」や「弥右衛門」、会津若松では「榮川」や「末廣」が、長年愛されてきた定番銘柄として、地元民の晩酌を支えています。

福島県の地酒は、自然の恵みと蔵元の技術が融合した全国屈指の名酒ぞろいです。中でも地元限定で流通する銘柄は、生産量が限られ、丁寧に仕込まれた“知る人ぞ知る”逸品。

会津盆地をはじめとした福島県の豊かな風土、軟水の仕込み水、県オリジナルの酒米が、まろやかで奥深い味わいを育みます。現地で愛され続けるその味を、ぜひ一度ご自宅でも味わってみてください。地元に足を運んだ気分で、特別な一杯をお楽しみいただけると思います。


ブログに戻る

この記事に関連する商品